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「車って、持っているだけでこんなにお金がかかるの?」——家計の見直しをすると、多くの家庭で食費や通信費より先に目につくのが車の維持費です。実は車は、住居費に次ぐ「第2の固定費」と言われるほどの支出源。ソニー損保の2025年調査では、維持費は5年連続で増加しています。

この記事では、車の維持費の実態を数字で見える化したうえで、「持ち続けて節約する」「カーシェアやリースに切り替える」「思い切って手放す」という3つの選択肢を、判断基準つきでやさしく整理します。

📚️ こんなことが学べる

📌 車の維持費の内訳と「年間いくら」の目安
📌 カーシェア・カーリースと「持つ」場合の徹底比較
📌 持ち続ける人ができる節約術7つ
📌 「手放すかどうか」の損益分岐と判断フローチャート
📌 浮いたお金を家計の味方にする方法

車は「なんとなく維持」が一番もったいない。「車は持ってないとダメ」は昔の話かもしれん。今は方法がたくさんあるからのう。数字で整理しながら見ていくぞい。

※2026年7月現在の情報です。税額・保険料・各サービスの料金は変更される場合があります。最新の詳細は各公式サイトでご確認ください。
うちの車、週末しか乗ってないのに、駐車場代と保険料はしっかり毎月払ってるにゃ…🐾
それこそ今日のテーマじゃ。「乗らなくてもかかるお金」がいくらなのか、まず正体を見ていくぞい。

車の維持費、実は年間いくら?

ソニー損保の「2025年 全国カーライフ実態調査」によると、1か月あたりの車の維持費(保険料・ガソリン代・駐車場代・修理代など。税金・ローン返済は除く)は平均14,100円。2021年から5年連続で増加しています。ボディタイプ別では、軽自動車が月10,200円ともっとも安く、SUV・クロカンは月18,500円ともっとも高い結果でした(出典:ソニー損害保険「2025年 全国カーライフ実態調査」)。

ここに税金や車検を足した「本当の年間コスト」を、コンパクトカー(1.0〜1.5L・駐車場を借りる場合)の例で見てみましょう。

車の維持費の年間内訳(コンパクトカー・駐車場ありの例で年間約36万円)
表は横にスクロールできます
項目 年間の目安 メモ
自動車税(種別割) 30,500円 1.0〜1.5L・2019年10月以降登録の場合
自動車重量税 約12,300円 車両重量1.5t以下・車検時に2年分24,600円
自賠責保険 約8,800円 24か月17,650円(2026年10月末まで)
任意保険 約60,000円 年齢・等級・補償内容で大きく変動
車検・点検整備 約30,000円 2年ごとの費用を年割りした目安
駐車場代 約120,000円 月1万円の場合。地域差がとても大きい
ガソリン代 約96,000円 月8,000円の場合
合計 年間 約36万円 月あたり約3万円。駐車場なしなら約24万円

※あくまで一例です。車種・地域・走行距離で大きく変わります。さらにここに車両代(ローン・買い替え積立)が乗るため、「車の生涯コストは1台あたり1,000万円超」と言われることもあります。

月3万円…!スマホ代どころの騒ぎじゃないにゃ…🐾
じゃからこそ削れた時の効果も絶大なんじゃ。固定費見直しの「ラスボス」と言ってもよいぞい。

維持費の内訳——削れるもの・削れないもの

維持費は、性質ごとに「ほぼ固定」と「工夫で削れる」に分かれます。ここを区別すると、節約の優先順位がはっきりします。

🔍 維持費の性質分け
  • ほぼ削れない:自動車税・重量税・自賠責保険。持っている限り一律にかかる(車種選びの段階で決まる)
  • 工夫で削れる:任意保険(見直しで数万円)・車検(頼む先で差)・ガソリン(燃費運転・給油の工夫)・駐車場(場所の見直し)
  • 持ち方を変えれば消える:上のぜんぶは、「カーシェア」・「リース」・「手放す」という選択で、構造ごと変えられる

それぞれ簡単に補足します。自動車税(種別割)は毎年4月1日時点の所有者にかかる税金で、排気量が大きいほど高くなります(軽自動車は一律10,800円と別格の安さ)。重量税は車検のタイミングで2年分をまとめて払う税金。自賠責保険は加入が義務の「最低限の保険」で、任意保険は事故の際に自賠責でカバーしきれない部分(対物・車両・高額な対人賠償など)を守る保険です。同じ「保険料」でも、自賠責は削れず、任意保険は見直しで削れる——この違いが節約のポイントになります。

なお自賠責保険は、2026年11月から13年ぶりに値上げされます(自家用乗用車の24か月契約:17,650円→18,560円。出典:損害保険料率算出機構)。「削れない側」のコストもじわじわ上がっているのが現実です。

いま「持つ」以外の選択肢が増えている

ひと昔前は「車=買って所有するもの」でしたが、いまは使い方に合わせて選べる時代です。代表的な4つの持ち方を比べてみましょう。

車の持ち方4つの比較(マイカー・カーシェア・レンタカー・カーリース)
表は横にスクロールできます
持ち方 かかるお金 向いている人
マイカー(所有) 車両代+維持費ぜんぶ 毎日〜週3回以上乗る人・車必須の地域
カーシェア 月会費+使った分だけ 近所に拠点がある・月数回・短時間利用
レンタカー 使う日だけ(半日〜日単位) 旅行・帰省など「たまに長時間」の人
カーリース(サブスク) 毎月定額(税・車検込みが多い) 毎日乗るが初期費用と手間を抑えたい人
どれか一つだけが正解、というわけではないんじゃ。生活スタイルに合わせて持ち方を選べるようになったのは、家計にとって大きな追い風。次の章から、それぞれがどんな人に向くのかを順に見ていくぞい。

カーシェアが向く人——「月に何回乗るか」で決まる

カーシェアの料金体系はシンプルです。大手のタイムズカーの場合、月額基本料880円+15分220円〜(6時間・12時間などのパック料金あり)。しかもガソリン代・保険料・車検代はぜんぶ利用料金に込みで、月額基本料は利用料金に充当されるため、月1回でも使えば実質無料です(2026年7月時点。出典:タイムズカー公式「料金」)。

週1回以下ならカーシェア・週3回以上ならマイカーの損益分岐

ざっくり比べてみましょう。たとえば週1回・6時間ずつ使う人がカーシェアにした場合、パック料金を1回あたり約4,500円とすると、年間で約23万円。先ほどのマイカー例(年約36万円)より年間10万円以上安いうえ、車両代もかかりません。逆に週3回以上使うなら、マイカーやリースのほうが有利になってくる計算です。

ただしカーシェアにも弱点はあります。人気の時間帯(週末の昼など)は予約が埋まりやすいこと、返却時間に間に合うよう行動する必要があること、そして車内を次の人のためにきれいに使うマナーが求められること。「いつでも自分専用」という所有の快適さと引き換えの安さだと理解しておきましょう。丸1日以上使う日は、時間課金のカーシェアよりレンタカーのほうが安くなるので、使い分けが賢い選択です。

目安は「乗るのは週1回以下・1回数時間まで」ならカーシェア優位。「週3回以上・長距離」なら所有が優位じゃ。自分の使い方を1か月記録してみると分かりやすいぞい。

カーリース(サブスク)のしくみと注意点

カーリースは「毎月定額で新車に乗れる」サービスです。多くのプランで税金・自賠責・車検費用が月額に含まれ、初期費用ゼロで始められるのが魅力。一方で、注意点も知っておきましょう。

⚠️ リースの注意点3つ
  • 走行距離制限:月1,000〜1,500kmなどの上限があり、超過は精算が必要
  • 中途解約が原則不可:残期間分の支払い(違約金)が発生することが多い
  • カスタマイズ不可・原状回復:返却前提なので傷・改造の扱いが厳しめ

トータルの支払額は現金一括購入より多くなるケースが一般的です。「所有の手間と初期費用を、定額で買っている」サービスだと理解して選びましょう。

持ち続ける人の節約術7つ

「車は手放せない」という方も大丈夫。維持費は構造はそのまま、中身の見直しでしっかり下げられます。効果の大きい順に7つ紹介します。

車を持ち続ける人の維持費節約術7つ
🛠 維持費の節約術7つ
  • 1任意保険を見直す:ダイレクト型への切り替えや補償の整理で年数万円変わることも。いちばん効果が出やすい
  • 2車検は「頼む先」を比べる:ディーラー・整備工場・車検専門店で数万円の差が出ることも。内容と価格のバランスで選ぶ
  • 3次の買い替えで「維持費の軽い車」に:軽・コンパクト・燃費のよい車は税金もガソリン代も軽い。買う前が最大の節約チャンス
  • 4ガソリンの入れ方・走り方:急発進・急ブレーキを減らす、タイヤの空気圧を保つ、給油はアプリやポイントの割引を活用
  • 5駐車場を見直す:少し歩く場所にするだけで月数千円下がることも。年間では数万円の差に
  • 62台持ちを1台+カーシェアに:セカンドカーこそ使用頻度が低いことが多く、削減効果が大きい
  • 7長く大切に乗る:こまめなメンテで買い替えサイクルを延ばすのも立派な節約(※13年超は税金が上がる点は考慮)

🚗 効果が大きい①の任意保険の見直し方は、こちらの記事でくわしく解説しています👇
👉 自動車保険おすすめ比較|任意保険の選び方と節約ポイント

🚗 自動車保険や車検は比較サイトでまとめて見積もると、年1〜3万円下がることもあります👇
👉 価格.comの便利な使い方|家電・通信・保険・車まで比較して節約

「手放す」判断基準——使用頻度×年間コストで考える

ここからが本題です。感情を抜きにして、「月に何回・何時間乗っているか」だけで判断してみましょう。

✅ 手放しを検討してよいサイン
  • 乗るのは月4回以下、しかも1回数時間の近距離が中心
  • 徒歩圏にカーシェアの拠点、または使える公共交通がある
  • 「駐車場代>ガソリン代」になっている(=乗らないのに固定費だけ払っている状態)
  • 車を2台持っていて、1台はなくても生活が回る(まずはその1台だけ手放すのが現実的)

逆に、通勤・通院・送迎で毎日使う方や、公共交通の少ない地域にお住まいの方にとって、車は「削る対象」ではなく生活インフラです。その場合は前章の節約術7つで「持ちながら安くする」が正解。手放す選択肢は、あくまで都市部などで「なくても暮らせる人」向けの話と考えてください。

タイプ別・判断フローチャート——あなたはどれ?

ここまでの話を1枚のフローチャートにまとめると、判断はたった3つの質問で決まります。

🧭 3つの質問で分かる・あなたに合う持ち方
  • 1「車がないと生活が回らない?」→ YESなら【持つ×節約】:通勤・送迎・地域事情で必須なら、任意保険と車検の見直しで賢く持ち続ける
  • 2「乗るのは週1回以下?」→ YESなら【カーシェア/レンタカー】:近距離・短時間はカーシェア、旅行や帰省など丸1日以上はレンタカーと使い分けると最安
  • 3「毎日乗るけど初期費用や手間を抑えたい?」→ YESなら【リースも検討】:定額の安心感と引き換えに総額は増えがち。走行距離制限と中途解約の条件は必ず確認
※質問3がNO(初期費用より総額の安さを重視する)なら、答えは「購入してマイカーを持つ」。質問1と同じく、任意保険や車検の見直しで安く持ち続けるのが正解です。

迷ったら、まず1か月だけ「車に乗った日と時間」を記録してみてください。家計簿アプリのメモ機能で十分です。感覚ではなく記録(数字)で判断すると、「思ったより乗っていなかった」「やっぱり必須だった」のどちらでも、納得して次の一手を選べます。

「もったいないから乗る」って、なんだか逆な気がしてきたにゃ…🐾
それは「サンクコスト」という罠じゃな。払ってしまったお金のために乗るのではなく、これから払うお金で判断するのじゃ。

手放したら家計はどう変わる?——浮いたお金の行き先

仮に年間36万円の維持費(+将来の買い替え費用)がなくなり、カーシェア・レンタカー代に年12万円使ったとしても、差し引き年24万円(月2万円)が家計に戻ってきます。この「浮いたお金」を毎月の積立投資に回せば、家計の守りが攻めに変わります。月2万円を年5%で20年積み立てると、約822万円になる計算です(複利計算による試算・元本保証ではありません)。

📈 「浮いたお金」が雪だるま式に増える複利のしくみはこちら👇
👉 複利の効果とは?単利との違い・72の法則・長期投資で資産が雪だるま式に増える仕組みを徹底解説

また、手放す前には生活防衛費の確保が先という大原則も忘れずに。売却でまとまったお金が入ったら、まず守りを固めてから投資に回しましょう。

💰 守りの土台づくりはこちら👇
👉 生活防衛費はいくら必要?目安・貯め方・置き場所まで初心者向けに完全解説

よくある質問 Q&A

Q. 田舎で車が必須です。この記事は関係ない? A. いいえ、その場合は「持ちながら安くする」章がメインです。任意保険の見直しと車検の比較だけでも年数万円変わります。維持費の軽い車への乗り換えも長期では大きな差になります。

Q. 子育て世帯でもカーシェアで足りますか? A. チャイルドシートの付け替えが毎回必要になるなど、手間は増えます。送迎で毎日使うなら所有が現実的。「平日は使わない・週末だけ」という家庭なら、カーシェア+たまにレンタカーで十分回るケースも多いです。

Q. 手放すなら、車はどうやって売るのが得? A. 下取りより買取専門店の相見積もりのほうが高くなる傾向があります。複数社に査定してもらい、比較してから決めるのが基本です。ローンが残っている場合は完済との兼ね合いも確認しましょう。

Q. ガソリン代が高いので、EV(電気自動車)にすれば節約になりますか? A. 走行コスト(電気代)はガソリンより安くなる傾向がありますが、車両価格が高め・自宅充電設備の初期費用・電池の劣化など、トータルで見ると「即節約」とは限りません。長距離をたくさん走る人ほど元を取りやすい、と覚えておきましょう。補助金制度は年度で変わるため、購入前に最新情報の確認が必須です。

Q. 13年落ちの車は税金が上がるって本当? A. 本当です。初度登録から13年を超えると自動車税・重量税が重課されます(ガソリン車の場合)。古い車に長く乗る場合は、この点も含めて買い替えと比較しましょう。

まとめ|車は「なんとなく維持」が一番高くつく

ー この記事の要点 ー
  • 車の維持費は年間30万円超になることも。住居費に次ぐ「第2の固定費」
  • 選択肢は持つ・シェア・リース・手放すの4つ。「月に何回乗るか」で決まる
  • 週1回以下ならカーシェア優位、毎日乗るなら持ちながら節約が正解
  • いちばん効くのは任意保険の見直しと「次の車選び」
  • 浮いたお金は生活防衛費→積立投資の順で家計の味方に

🎓 コガネ博士の総評

コガネ博士の総評🦉

車の維持費は、家計の固定費の中でも金額が大きいぶん、見直しの効果も抜群じゃ。大事なのは「持つのをやめるか」の二択で考えないこと。持ちながら安くする道も、シェアに切り替える道も、手放す道もある。自分の「月に何回乗るか」という事実から逆算すれば、答えは自然と見えてくるんじゃよ。

そして車が生活に欠かせない人は、どうか「削れない自分はダメ」などと思わんでほしい。車が生む移動の自由や時間の価値も、立派な家計へのリターンじゃ。保険と車検の見直しだけでも、今日からできる節約は十分にあるぞい。

浮いたお金の行き先まで決めて、はじめて節約は完成する。生活防衛費、そしてコツコツ積立へ——家計が一歩強くなることを、ワシは応援しておるぞい。