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洗剤、シャンプー、トイレットペーパー、ティッシュ。なくなったら買う——それだけの買い物なのに、買う場所によって年間の支出はけっこう変わります。

とはいえ「1円でも安い店を探して回る」のは、時間と交通費を考えると割に合いません。この記事がおすすめするのは、チラシを追いかけることではなく「何をどこで買うか」を先に決めてしまうことです。一度決めれば、あとは考えずに済みます。

その判断の材料として、公的な統計から見えてくる「お店側の事情」を先にお見せします。なぜドラッグストアの日用品は安いのか。その理由が分かると、買う場所の判断も見えてきますよ。

📚️ こんなことが学べる

📌 ドラッグストアの売上は、薬より食品のほうが多いという事実
📌 なぜドラッグストアの日用品は安いのか(お店側のしくみ)
📌 ネット通販が本当に強いのは、どんな日用品か
📌 プライベートブランドが安い理由と、選んでいいもの・避けたいもの
📌 「1回あたりいくら」で比べる習慣のつけ方
📌 まとめ買いとポイント還元の、落ち着いた考え方

安い店を探すより、買う場所を決めてしまうほうが早いんじゃよ。じっくり見ていくぞい。

※2026年8月現在の情報です。商品の価格は店舗・時期・キャンペーンによって大きく変わるため、この記事では個別の商品価格は扱わず、買う場所ごとの「しくみ」と選び方の考え方を中心に解説します。統計の数値は最新の公表値をご確認ください。
日用品って、結局どこで買うのが正解なのかにゃ?
それはな、「何を」買うかで変わるんじゃ。ひとつの店にまとめるのが正解ではないぞい。

日用品費は月いくら?家計に占める大きさを確かめる

まず、日用品にどれくらい使っているのかを押さえておきましょう。総務省の家計調査には「日用品」という費目そのものはありませんが、それらしい項目を足し合わせると見えてきます。

表は横にスクロールできます
費目 中身の例 1か月
理美容用品 シャンプー・歯みがき・化粧品 5,191円
家事用消耗品 洗剤・ティッシュ・ラップ 3,988円
保健医療用品・器具 絆創膏・マスク・体温計 2,957円
家事雑貨 台所用品・食器 2,172円
合計 14,308円

二人以上の世帯で月およそ1万4,000円、年にすると17万円ほどです(2026年6月分)。同じ調査で、同じ月に一世帯が使ったお金の合計(消費支出)は290,886円。日用品費は家計の約5%にあたります。

5%と聞くと小さく感じるかもしれません。ただこの支出には、家賃や保険料と違って「毎回、買う場所を選べる」という特徴があります。この毎回買う場所を決めれば、あとが楽になります。

📊 まずは自分の家の日用品費がいくらか知りたい方は、こちらで自動集計する方法を解説しています👇
👉 家計簿アプリおすすめ徹底比較|マネーフォワードを使い倒す方法

日用品費の内訳|二人以上の世帯で月14,308円

ドラッグストアの売上は、薬より食品のほうが多い

ここからが本題です。なぜドラッグストアの日用品は安いのか。その答えは、お店の売上の中身にあります。

経済産業省の商業動態統計は、全国のドラッグストアの販売額を商品分類ごとに公表しています。2025年の数字を見てみましょう。

表は横にスクロールできます
商品分類 構成比 2014年からの伸び
食品 34.1% 2.66倍
家庭用品・日用消耗品・ペット用品 13.4% 1.65倍
ビューティケア(化粧品) 13.2% 1.71倍
OTC医薬品 11.0% 1.41倍
調剤医薬品 10.4% 2.83倍
トイレタリー 7.9% 1.46倍

ドラッグストア全体の販売額は9兆4,129億円、店舗数は20,373店。そして目を引くのが食品が34.1%で最大という点です。薬(調剤とOTCを合わせて21.4%)より、食品のほうがはるかに多く売れています。

しかも食品は2014年から2.66倍に伸びており、全分類でいちばんの成長ぶりです。いまのドラッグストアは「薬屋」ではなく「食品と日用品も売る店」になっている、というのが統計の示す姿です。

えっ、薬屋さんなのにお薬より食べ物のほうが売れてるのかにゃ!?
そこが大事なところじゃ。この構造こそが、日用品が安い理由につながっておるんじゃよ。
ドラッグストアの販売額は食品34.1%・薬21.4%

なぜドラッグストアの日用品は安いのか

お店の立場で考えてみましょう。食品や日用品は、多くの人が毎週のように買うものです。一方で化粧品や医薬品は、買う頻度が低いかわりに1つあたりの利益が大きい商品です。

そこでドラッグストアは、「安いから」という理由でお客さんに来てもらう役目を、食品と日用品に持たせています。洗剤やティッシュを目立つ価格で並べ、来店した人が化粧品や薬もついでに買う。この組み合わせで店全体の採算を取っているわけです。

🏪 ドラッグストアの値付けのしくみ
  • 1 人を呼ぶ商品:食品・日用消耗品・トイレタリー。安く見せて来店をつくる
  • 2 利益を出す商品:化粧品・医薬品。ついで買いで店の採算を支える
  • 3 私たちにできること:安い役目の商品「だけ」を買えば、お店の狙いの外側で得ができる

つまりドラッグストアで洗剤とティッシュだけ買って帰るのは、家計にとって理にかなった行動です。うしろめたさを感じる必要はありません。お店はその来店を前提に商品をそろえています。

ドラッグストアが強いもの・弱いもの

とはいえ、すべてが安いわけではありません。得意・不得意ははっきり分かれます。

強いのは、毎日使って減りが早いもの。洗剤、シャンプー、歯みがき、ティッシュ、生理用品、紙おむつなど、いわゆる消耗品です。集客の役目を負っているので、価格が抑えられています。

弱いのは、たまにしか買わないもの。調理器具、収納用品、掃除用具といった「1年に1回買うかどうか」の商品は、そもそも集客の役目を持っていないので、特に安くはありません。品ぞろえも限られます。

見分け方はかんたんじゃ。「1か月以内にまた買うか」を考えるとよい。答えがイエスなら、ドラッグストアの得意分野じゃよ。

ネット通販が本領を出すのは「重い・かさばる・定期的」

次はネット通販。ネット通販の強みは、価格が安いというのもありますが、それよりも店舗まで行かず、持ち帰らなくていいことです。

トイレットペーパー12ロール、2リットルの水6本、紙おむつのケース、大容量の洗剤。これらは店頭で数十円安く買えても、持ち帰る労力(時間)と、車を出すガソリン代を考えると割に合わないことがあります。玄関まで運んでもらえる価値は、価格差より大きい場面が多いのです。

もうひとつの強みが定期購入です。多くのサービスで、決まった間隔で届く設定にすると数%の割引がつきます。買い忘れがなくなり、切らして慌てて割高な店で買うこともなくなります。

🛒 ネット通販2大サイトの使い分けや、お得に買うコツはこちらで詳しく解説しています👇
👉 楽天市場とAmazonを徹底比較|便利な使い方・お得に買う方法を完全解説

ネットで損しないための2つの注意点

便利な一方で、気をつけたい落とし穴もあります。

ひとつ目は送料です。「送料無料まであと500円」で余計なものを足してしまうのは、よくある失敗です。500円払って要らないものを買うより、送料を払うほうが安く済むこともあります。合計金額ではなく「本当に要るものだけの合計」で判断するのがコツです。

ふたつ目は、大容量に見えて割高なケースです。ネットは大きな箱で売られることが多く、「まとめ買い=安い」と思い込みがちですが、実際には店頭の詰め替え用のほうが1回あたり安いことも珍しくありません。ネットこそ単価の確認が要ります。

プライベートブランドはなぜ安いのか

プライベートブランド(PB)とは、スーパーやドラッグストアが自分の店の名前で売っている商品のことです。同じ棚に並ぶメーカー品より、多くの場合安く売られています。

安さの理由は、品質を落としているからではありません。価格に乗ってくるものが少ないからです。

🏷 PBが安くなる3つの理由
  • 1 広告費がかからない:テレビCMを打たず、店の棚が宣伝の場になる
  • 2 売れる数を読める:自社の店だけで売るので計画的に作れ、無駄が出にくい
  • 3 間に入る会社が少ない:メーカーから店へ直接流れるため、途中のコストが減る

作っているのは、実は名の知れたメーカーであることも少なくありません。パッケージに製造者や販売者の表示があるので、気になる方はそこを見てみてください。ただし店の名前(販売者)だけが書かれていて、どこが作ったかまでは分からないこともあります

プライベートブランドが安い3つの理由

PBを選んでいいもの・こだわった方がいいもの

とはいえ、なんでもPBにすればよいわけではありません。判断の軸は「使い心地の差が、自分にとって分かるかどうか」です。

切り替えやすいのは、性能の差を感じにくいもの。ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンペーパー、アルミホイル、ゴミ袋、綿棒。こうしたものは、正直なところブランドを変えても暮らしはほとんど変わりません。

慎重にしたいのは、肌や口に触れるもの。シャンプー、洗顔料、歯みがき、化粧品。合わないと使い切れずに捨てることになり、かえって高くつきます。安いものを大量に買って合わなかった、というのがいちばんもったいない失敗です。

全部いっぺんに変えるのは怖いにゃ…
それでよいのじゃ。まずは1つだけ試して、次に買うときも同じものを選べたら定着。それを少しずつ増やせば失敗せんぞい。

3つの買い方を比べる

ここまでを1枚にまとめます。

表は横にスクロールできます
  ドラッグストア ネット通販 プライベートブランド
得意なもの 減りの早い消耗品 重い・かさばる・定期的 差を感じにくいもの
苦手なもの 年に1回の買い物 急に要るもの 肌・口に触れるもの
手間 行く・持ち帰る 届くまで待つ 合うか試す
気をつける点 ついで買い 送料・大容量の錯覚 一気に替えない

3つのうちどれが正解、という話ではありません。買うものに合わせて、この3つを行き来するのがいちばん安く済みます。

ドラッグストア・ネット通販・プライベートブランドの使い分け

「1回あたりいくら」で比べる習慣をつける

買う場所を決めたら、次に効くのが単価で比べる習慣です。

日用品の値段は、内容量がばらばらなので比べにくくできています。詰め替え用が本体の1.5倍入っていたり、大容量パックが1.8倍だったり。棚に並んだ価格だけを見ても、どちらが安いかは分かりません。

そこで、「価格 ÷ 内容量」をその場で計算するクセをつけます。「1回あたり」とは、その商品を数える単位ひとつ分のこと。洗剤なら1グラムあたり、トイレットペーパーなら1ロールあたり、ティッシュなら1箱あたりです。スマホの電卓で数秒です。

一度計算して「この商品はこの店のこのサイズがいちばん安い」と分かれば、次からは考えずに同じものを選ぶだけ。計算するのは最初の1回だけでよいのです。

🔍 家電など型番のあるものは、価格を横断で比べられるサイトも便利です👇
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日用品は「1回あたり」の単価で比べる

まとめ買いは本当に得か|在庫が増えすぎる落とし穴

「安いときにまとめて買う」は基本の節約術ですが、日用品では行きすぎると損に転じます

理由は3つあります。ひとつは置き場所。押し入れがトイレットペーパーで埋まると、部屋の使い勝手が落ちます。家賃を払って保管しているのと同じことです。

ふたつ目は使いすぎ。たくさんあると人はつい多く使います。洗剤も、ティッシュも、残りが少ないときのほうが丁寧に使うものです。

3つ目は期限。日焼け止めや医薬品はもちろん、乾電池にも使用推奨期限があります。使わずに置いておくだけで古くなるものは、安く買っても使い切れなければ意味がありません。

目安は「1〜2か月で使い切る量まで」。半年分を買い込むより、決まった店で決まったサイズを買うほうが、結果的に家計にも部屋にもやさしくなります。

🍳 食材のまとめ買いは日用品とは考え方が違います。献立から逆算する方法はこちらで解説しています👇
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買いだめは1〜2か月分まで|置き場所・使いすぎ・期限

ポイント還元は「値引き」とどう違うか

最後に、日用品の買い物でつきまとうポイントの話です。

大事なのは、ポイントは「値引き」ではなく「次の買い物の割引券」だということ。使わなければゼロですし、有効期限があるものも多くあります。その場で払う金額が減る値引きのほうが、確実性は高いと考えてよいでしょう。

そのうえで、日用品は毎月必ず発生する支出なので、ポイントとの相性は決して悪くありません。ポイント目当てで余計なものを買わず、どうせ買うものにだけ還元を乗せる——この順番を守れば素直にプラスになります。

還元率5%を狙って要らない物を1,000円買うより、還元率1%でも必要な物だけを買うほうが、手元に残るお金は多くなります。

💳 支払い方法ごとの還元のちがいは、こちらで整理しています👇
👉 電子マネー vs クレジットカード|どっちがお得?違いをわかりやすく解説

タイプ別|あなたはどこで買うのが合っている?

暮らし方によって、合う買い方は変わります。

近所にドラッグストアがある人は、消耗品はそこで買うのがいちばん手っ取り早い方法です。重いものだけネットに回せば、それで十分に整います。

車がない人・小さな子どもがいる人は、重いものとかさばるものを思い切ってネットの定期購入に寄せると、負担が目に見えて減ります。ここは価格より労力で選んでよい場面です。

とにかく支出を減らしたい人は、PBへの切り替えがいちばん効きます。ティッシュやゴミ袋のような「差を感じにくいもの」から始めれば、失敗もほとんどありません。

買い物に時間をかけたくない人は、店を1つ、サイズを1つに決めてしまうのがおすすめです。比べる時間そのものがなくなります。

日用品の買い方3か条

よくある質問Q&A

Q. 詰め替え用は必ず本体より安いのですか? A. 多くの場合は安いですが、必ずではありません。本体がキャンペーンで大きく値下がりしているときは、逆転することがあります。ここでも「1グラムあたりいくら」で比べるのが確実です。

Q. 100円ショップは日用品に向いていますか? A. 少量だけ欲しいものや、使い捨てでよいものには向いています。一方、洗剤やシャンプーのように継続して使うものは、1回あたりで計算すると大容量のほうが安く済むことが多くなります。用途で使い分けてください。

Q. ドラッグストアのポイントカードは作るべきですか? A. よく行く1〜2店に絞るなら作る価値があります。ただし何枚も作ると、それぞれのポイントが少しずつ貯まって使い切れません。日用品は同じ店で買うほうが貯まりやすい、という意味でも店を絞るのが有利です。

Q. PBは品質が心配です。どう確かめればいいですか? A. パッケージの裏に製造者や販売者の表示があります。ただし販売者である店の名前だけのこともあり、作った会社まで分かるとは限りません。確実なのは実際に使ってみることです。まずは1つ試して、次も同じものを選べたら定着、という進め方が安全です。

ー この記事のまとめ ー
  • 日用品まわりの支出は月およそ1万4,000円・家計の約5%
  • ドラッグストアは食品が売上の34.1%。消耗品を安くして人を集める構造
  • ネットが効くのは重い・かさばる・定期的なもの。送料と大容量の錯覚に注意
  • PBは差を感じにくいものから。肌や口に触れるものは慎重に
  • 計算するのは最初の1回だけ。決めてしまえば、あとは考えずに済む

🎓 コガネ博士の総評

コガネ博士の総評🦉

日用品の節約は、地味じゃが我慢がいらないのが強みじゃ。食費を削ると食卓が寂しくなるし、保険を削ると不安が残る。じゃが洗剤を安く買っても、暮らしは変わらんのじゃよ。

今日いちばん覚えてほしいのは、ドラッグストアの売上の34.1%が食品という数字じゃ。あの安さは店の親切ではなく、人を呼ぶための値付けじゃ。そうと分かれば、安い品目が分かり何がお得かが見えてくるはずじゃ。

それと、毎回チラシを見比べる必要はないぞ。「消耗品はあの店」「重い物はネット」「紙ものはPB」——このくらい大づかみに決めてしまえば十分じゃ。あまり細かく分けると、労力がかかりすぎて逆効果になる。

最後に。節約は、頑張り続けるものではなく仕組みにするのがコツじゃ。今日ひとつ決めておけば、来年も再来年も静かに効き続けるんじゃぞい。