オルカンは誰が作っている?|MSCI・FTSEとバンガード・ブラックロック・ステート・ストリートをやさしく解説

毎月、コツコツと「オルカン」や「S&P500」を積み立てている人は多いと思います。では質問です。そのオルカンの中身を決めているのは、どこの会社でしょうか。
「eMAXIS Slim だから、三菱UFJでしょ?」これでは半分正解です。ファンドを運用しているのはたしかに三菱UFJアセットマネジメントですが、「世界の株をこの2,460社にする」と決めているのは、まったく別の会社です。
インデックス投資は、じつは役割の違う会社が手をつないで成り立っています。この記事では、その裏側にいる「巨人たち」——ものさしを作るMSCI・S&P・FTSEと、世界のお金を動かすバンガード・ブラックロック・ステート・ストリートを、順番にやさしく解きほぐしていきます。
📌 インデックス投資を支える「指数会社」と「運用会社」の役割のちがい
📌 オルカンが連動するMSCI ACWIの中身(何銘柄・世界の何%か)
📌 オルカンと楽天・VTで、連動する指数がそもそも違うこと
📌 バンガード・ブラックロック・ステート・ストリートの成り立ちと特徴
📌 指数会社のライセンス料と、信託報酬が3者で分けられる仕組み
📌 巨人に議決権が集まることへの指摘と、始まっている変化
- インデックス投資は「3つの会社」で成り立っている
- 指数を作る会社とは?MSCI・S&P・FTSEの3強
- オルカンが連動する「MSCI ACWI」の中身
- オルカンと楽天・VTは、連動する指数が違う
- S&P500を作っているのはどこの会社?
- 指数会社は何で稼いでいる?指数のライセンス料のしくみ
- 世界の3大運用会社「バンガード・ブラックロック・ステート・ストリート」
- バンガード|投資家がそのまま会社のオーナー
- ブラックロック|運用資産15.3兆ドルの世界最大手
- ステート・ストリート|アメリカ最初のETFを作った会社
- 3社の違いを比較表で
- 三菱UFJや楽天は、この構図のどこにいる?
- 巨人が大きくなりすぎる問題と、議決権の話
- よくある質問Q&A
- 🎓 コガネ博士の総評
インデックス投資は「3つの会社」で成り立っている
まず全体像です。あなたがネット証券の積立ボタンを押してから、お金が世界中の株になるまでに、役割の違う3種類の会社が関わっています。
- 1 指数を作る会社(インデックス・プロバイダー):「世界の株式市場とはこの範囲だ」というものさしを設計し、毎日その数値を計算して公表する。MSCI・S&P・FTSEなど
- 2 ファンドを運用する会社(運用会社):そのものさしと同じ動きになるよう、実際に株を買って管理する。バンガード・ブラックロック・三菱UFJアセットマネジメントなど
- 3 売る会社(証券会社・銀行):私たちが口座を作り、実際に買う窓口。楽天証券・SBI証券など
私たちがふだん意識するのは③の証券会社だけです。ところが投資の中身を決めているのは①で、そのとおりに動かしているのが②。この記事の主役は、ふだん名前が見えない①と②です。
📊 そもそもインデックス投資とは何か、という基本からおさらいしたい方はこちらから👇
👉 インデックス投資とは?初心者でも失敗しない長期積立の基本

指数を作る会社とは?MSCI・S&P・FTSEの3強
「日経平均が上がった」「S&P500が下がった」と毎日ニュースが流れます。この数字、誰かが勝手に決めているわけではなく、専門の会社が計算して発表しています。これがインデックス・プロバイダー(指数会社)です。
指数会社の仕事は、ざっくり3つです。どの国のどの会社を入れるかルールを決める/年に数回、中身を入れ替える/毎日その数値を計算して配信する。地味ですが、これがなければインデックスファンドは1本も作れません。
世界の株式指数で名前をよく見るのは、次の3社です。
| 指数会社 | 代表的な指数 | 日本でおなじみのファンド |
|---|---|---|
| MSCI | MSCI ACWI | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
| S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス | S&P500 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
| FTSE Russell | FTSE グローバル・オールキャップ | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
FTSE Russellはロンドン証券取引所グループ(LSEG)の一員です。つまり指数会社は、証券取引所そのものが運営していることもあります。

オルカンが連動する「MSCI ACWI」の中身
日本でいちばん買われている全世界株ファンドが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。このファンドが連動をめざしているのがMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)。「オルカン」という愛称は、この指数の名前から来ています。
MSCI公式によると、この指数の中身は次のとおりです(2026年7月31日時点)。
| 項目 | MSCI ACWI の中身 |
|---|---|
| 構成銘柄数 | 2,460銘柄 |
| 対象の国 | 先進国+新興国 |
| 対象の企業規模 | 大型株・中型株(小型株は入らない) |
| 世界の株式市場のカバー率 | 約85% |
ここで注目してほしいのが「大型株・中型株」と「約85%」という2つです。オルカンは「世界のすべての株」を買っているわけではなく、小型株を除いた、世界の約85%に投資している——これが正確な理解です。
オルカンと楽天・VTは、連動する指数が違う
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。「全世界株のファンド」と呼ばれる商品でも、ものさしを作っている会社が違えば、中身も違います。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VT)が連動をめざすのは、MSCIではなくFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)です。楽天投信投資顧問の公式説明によれば、この指数は大型株・中型株に加えて小型株まで網羅するものです。
| オルカン(eMAXIS Slim) | 楽天・VT | |
|---|---|---|
| ものさしを作る会社 | MSCI | FTSE Russell |
| 連動する指数 | MSCI ACWI | FTSE グローバル・オールキャップ |
| 小型株 | 入らない | 入る |
| 中身の作り方 | 株式に直接投資 | バンガードのETFを買う |
最後の行に注目してください。楽天・VTは自分で世界中の株を買い集めるのではなく、バンガードが運用する3本のETF(トータル・ワールド・ストックETF、トータル・ストック・マーケットETF、トータル・インターナショナル・ストックETF)を買うことで全世界に投資しています。
つまり楽天・VTを買っている人は、間接的にバンガードにお金を預けているということです。日本の証券会社で日本語のファンドを買っているつもりでも、その先には確実に「巨人」がいます。
🌍 「オルカンとS&P500、結局どっちがいいの?」という選び方そのものは、こちらで詳しく比べています👇
👉 オルカン vs S&P500|新NISAで選ぶならどっち?徹底比較で迷わない

S&P500を作っているのはどこの会社?
日本でオルカンと人気を二分するのがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。こちらが連動をめざすのがS&P500指数。作っているのはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社です。
「S&P」と「ダウ・ジョーンズ」——どちらも聞き覚えがあるはずです。ETFの公式資料に載っている商標の表示を読むと、その関係がはっきり分かります。「S&P」も「Dow Jones」も、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(SPDJI)が使用許諾を受けている商標だと明記されているのです。ニュースでおなじみの「NYダウ」も、S&P500と同じ会社の指数というわけです。
ちなみにS&P500は「アメリカの大型株500社」と説明されますが、実際の構成銘柄数は500ちょうどとは限りません。ステート・ストリートが公表しているSPYの保有銘柄数は503です(2026年8月20日時点)。1つの会社が複数の種類の株を上場していることがあるためです。
指数会社は何で稼いでいる?指数のライセンス料のしくみ
ここで素朴な疑問が浮かびます。指数会社は、どこからお金をもらっているのでしょうか。
答えは「指数の使用料(ライセンス料)」です。運用会社は指数会社に使用料を払い、その指数を使う許可をもらいます。この関係は、ETFの公式資料の細かい注意書きにはっきり書かれています。たとえばSPDR ETFの資料には、「これらの登録商標はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが使用許諾を得ており、ステート・ストリート・コーポレーションは特定の目的の使用について再許諾を受けています」とあります。運用会社は、指数会社から使わせてもらう側なのです。
では、私たちが払う信託報酬はどう配られているのでしょうか。オルカンの交付目論見書には、その内訳が公開されています。信託報酬は年率0.05775%(税込。税抜0.0525%)以内で、税抜分は次の3者に等分されています。
| 受け取る会社 | 配分(税抜・年率) | 提供している役務 |
|---|---|---|
| 委託会社(運用会社) | 0.0175% | 運用・調査、基準価額の算出、目論見書の作成など |
| 販売会社(証券会社) | 0.0175% | 運用報告書の送付、顧客口座の管理、情報提供など |
| 受託会社(信託銀行) | 0.0175% | 財産の保管・管理、運用指図の実行など |
注目してほしいのは販売会社(=証券会社)にも同じだけ配られていることです。証券会社は買うときの手数料がゼロでも、あなたが持ち続けているあいだ、ずっと信託報酬の一部を受け取り続けています。「購入時手数料なし」は、儲けがないという意味ではないわけです。
ちなみにオルカンの信託報酬は純資産が増えるほど下がる仕組みで、1兆円を超える部分は0.05753%になります。実際、オルカンの純資産総額は13兆6,350億円まで育っています(2026年8月21日時点)。買う人が増えるほど、みんなのコストが下がる——インデックス投資には、そういう面もあります。
💰 信託報酬そのもののしくみや、投資信託とETFでコストがどう違うのかはこちらで解説しています👇
👉 投資信託とETFの違いを徹底比較|新NISAで買うならどちらがお得?

世界の3大運用会社「バンガード・ブラックロック・ステート・ストリート」
ここからは運用会社の話です。世界には数えきれないほどの運用会社がありますが、インデックス投資の世界では3社が飛び抜けた存在になっています。
この3社は、まとめて「ビッグスリー」と呼ばれることもあります。共通しているのは、どこも「安く・広く・長く」を武器にして大きくなったという点です。1社ずつ見ていきましょう。

バンガード|投資家がそのまま会社のオーナー
3社の中でも、バンガードはとりわけ変わった仕組みを持っています。公式サイトの説明はこうです——バンガードはファンドに所有されており、そのファンドはファンドの受益者に所有されている。
ふつうの会社なら、株主に利益を配る必要があります。だから「運用手数料は高いほど会社は嬉しい」という関係になりがちです。ところがバンガードはファンドを買っている投資家自身が実質的なオーナーなので、手数料を下げることが、そのままオーナーへの還元になります。
この構造が、長年にわたる手数料引き下げの原動力になってきました。公式が公表している数字を見てみましょう。
- 1 1975年5月1日に運用開始。最古のファンド「ウェリントン・ファンド」の設定は1929年7月1日
- 2 投資家は5,000万人超(2025年12月31日時点)
- 3 世界で487本のファンドを提供(2026年6月30日時点)
- 4 米国の投資信託・ETFの資産加重平均コストは年0.07%(2025年12月31日時点)
また、バンガードは個人投資家向けの世界初のインデックスファンドを作った会社でもあります。いま私たちが当たり前に積み立てているインデックスファンドは、この会社が出発点にあるわけです。
なお、日本法人だったバンガード・インベストメンツ・ジャパンは2022年1月28日に清算が完了しています。日本のバンガード窓口はいまありません。それでも楽天・VTのようなファンドを通じて、私たちはバンガードのETFにお金を預けられる状態になっています。
ブラックロック|運用資産15.3兆ドルの世界最大手
運用資産の大きさで世界最大なのがブラックロックです。ブラックロック・ジャパンの公式サイトによると、グループ全体の運用資産残高は15.3兆米ドル(約2,494兆円)にのぼります(2026年6月末時点・1ドル=162.525円換算)。
どれくらいの規模か、身近なもので比べてみます。日本でいちばん売れている投資信託であるオルカンの純資産総額が13兆6,350億円(2026年8月21日時点)。ブラックロック1社で、そのおよそ180倍を預かっている計算になります。
創業は1988年、ニューヨークで8人のパートナーによって。3社の中ではいちばん新しく、40年に満たない歴史でここまで大きくなりました。
私たち個人にとっていちばん身近なのは、ETFブランドの「iシェアーズ(iShares)」です。公式によれば、iシェアーズETFは世界で28%の市場シェアを持ち、全世界で1,700銘柄以上が取引されています。
ステート・ストリート|アメリカ最初のETFを作った会社
3社目がステート・ストリートです。まず最初に、名前について1つお伝えしておくことがあります。
この会社の資産運用部門は長らく「ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)」という名前でしたが、現在は「ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント」にブランド名が変更されています。古い記事や書籍では旧名で書かれていることが多いので、覚えておくと混乱せずに済みます。
公式サイトによると、運用資産残高は6.28兆ドル(2026年6月30日時点。うちETFが2兆2,039.8億ドル)、運用年数は48年、顧客は世界60カ国に広がっています。
そしてこの会社の最大の功績がETFという仕組みを世に出したことです。同社のETFブランド「SPDR(スパイダー)」の代表格であるSPYは、公式の説明によれば1993年1月にアメリカで最初に上場したETFでした(設定日は1993年1月22日)。
いま私たちが「ETFなら株と同じようにいつでも売り買いできる」と当たり前に思えるのは、この30年あまりの積み重ねの結果です。
📈 3社が作っている代表的な米国ETF(VTI・VOO・QQQ)の違いは、こちらで具体的に比べています👇
👉 米国株ETF入門|VTI・VOO・QQQの違いと初心者向けの選び方
3社の違いを比較表で
ここまでの内容を1枚にまとめます。
| バンガード | ブラックロック | ステート・ストリート | |
|---|---|---|---|
| スタート | 1975年(運用開始) | 1988年(創業) | 運用年数48年 |
| 運用資産残高 | 公式サイトで非公表 | 15.3兆ドル | 6.28兆ドル |
| ETFブランド | バンガードETF | iシェアーズ | SPDR(スパイダー) |
| いちばんの特徴 | 投資家が実質のオーナー | 運用資産で世界最大 | 米国初のETFを上場 |
| 日本での接点 | 楽天・VTの投資先 | iシェアーズETF | SPDR ETF |
1つだけ補足させてください。バンガードの運用資産残高の欄は、あえて空けています。ブラックロックとステート・ストリートは公式サイトに金額と基準日を明記していますが、バンガードは公式の「数字」ページに運用資産の総額を載せていません。
ネット上には「バンガードは何兆ドル」という数字がいくつも出回っていますが、出どころと基準日がはっきりしていません。
三菱UFJや楽天は、この構図のどこにいる?
ここまで海外の会社ばかり出てきましたが、では私たちが実際に買っているeMAXIS Slimシリーズの三菱UFJアセットマネジメントは、どこにいるのでしょうか。
答えは運用会社です。MSCIが作ったものさしを使い、そのとおりに動くよう日本の投資家のお金を運用する——役割としては、バンガードやブラックロックと同じ位置にいます。
ただし作り方には違いがあります。オルカンは世界の株式に直接投資する形をとっている一方、楽天・VTはバンガードのETFを買う形です。同じ「全世界株ファンド」でも、内部の組み立て方はこれだけ違います。
そして楽天証券やSBI証券は売る会社。私たちに口座と買い場を提供する窓口であって、投資の中身を決めているわけではありません。この整理ができると、「証券会社を変えても中身は変わらない」ということがすっきり腑に落ちます。
巨人が大きくなりすぎる問題と、議決権の話
最後に、知っておいて損のない論点にも触れておきます。3社にお金が集まりすぎているのではないか、という指摘です。
ポイントは議決権です。株を持つということは、その会社のオーナーの1人になるということ。だから取締役を誰にするか、役員の報酬をいくらにするかといった議案に投票する権利がついてきます。
ところが私たちが投資信託やETFを通じて株を持つ場合、その議決権を行使するのは、伝統的にはファンドの運用会社です(バンガード公式の説明より)。インデックスファンドが世界中で買われるほど、3社が投票できる株の量が増えていく——これが「大きくなりすぎ問題」の中身です。

ただし、この構図は固定されたものではありません。バンガードは「Investor Choice(インベスター・チョイス)」という取り組みを進めています。投資家自身が投票方針を選べる仕組みで、公式によれば2023年の試験導入から対象を広げているところです。
もう一方で、私たちが受けてきた恩恵も事実です。3社が規模を競い合った結果、手数料はかつて考えられなかった水準まで下がりました。バンガードの米国の資産加重平均コストは年0.07%、日本のオルカンは年0.05775%(税込)。100万円を1年預けて、コストは578円ほどという計算です。「安さで競争する」という文化を持ち込んだのが、この巨人たちです。この点は、素直に受け取っておいてよいと思います。
よくある質問Q&A
Q. 指数会社が倒産したら、私のオルカンはどうなりますか? A. ファンドが保有している株式そのものは信託銀行に分けて保管されているので、指数会社の経営とは切り離されています。仮に指数の提供が止まった場合は、運用会社が別の指数への変更や繰上償還といった対応をとることになります。指数会社が倒れたからお金が消える、という関係ではありません。
Q. オルカンと楽天・VT、どちらを選べばいいですか? A. 小型株まで含めたいなら楽天・VT、大型・中型で十分と考えるならオルカン、というのが指数から見た違いです。ただし実際の選択ではコストや純資産額も重要になります。どちらも全世界に広く分散している点は共通なので、2本を両方持つ必要はありません。
Q. 3社の株を直接買うことはできますか? A. ブラックロック(ティッカー:BLK)とステート・ストリート(STT)は米国の上場企業なので、米国株として買うことは可能です。指数会社のMSCI(MSCI)も上場しています。一方バンガードは上場していません。ファンドの受益者が所有する構造のため、株式市場で売買される株がそもそも存在しないのです。
Q. 指数が入れ替わると、ファンドも売買するのですか? A. します。指数会社が定期的に構成銘柄を見直すと、運用会社もそれに合わせて実際に株を売り買いします。この売買のコストも、間接的には私たちの負担になります。「指数に連動するだけ」といっても、裏側では細かな作業が続いています。
- インデックス投資は指数会社・運用会社・証券会社の3つの役割で成り立っている
- オルカンのものさしはMSCI ACWI。2,460銘柄で世界の約85%をカバーする
- 楽天・VTはFTSEの指数に連動し、小型株まで含む。中身はバンガードのETF
- 信託報酬は運用会社・証券会社・信託銀行の3者で分けている。運用会社の取り分だけではない
- 3社の競争のおかげで手数料は劇的に下がった。一方で議決権の集中という論点もある

🎓 コガネ博士の総評
相場が荒れたとき、中身を知らない人は「よく分からないものに預けていた」と怖くなって売ってしまう。一方、自分の積立が世界2,460社に散らばっていて、そのものさしを作る会社と運用する会社は別にいると分かっている人は、同じ下落でも受け止め方が変わる。知識は、こういうときに効いてくるぞい。
それにのう、信託報酬が年0.05775%まで下がったのは、誰かが親切にしてくれたからではない。巨人たちが半世紀にわたって安さを競い合った結果じゃ。わしらはその競争の恩恵を、いま黙って受け取っておる立場なんじゃよ。
中身を知ったからといって、やることは変わらん。コツコツ積み立てて、放っておく。それだけじゃ。ただ、その「放っておく」の質が、今日で少し変わったはずじゃぞい。














